口紅の復権

メイクアップ化粧品の中で一番の「華」といえるアイテム、それが口紅です。
唇をぴかぴか(新しい)華やかにつややかにぴかぴか(新しい)彩る口紅は、化粧をする女性の象徴といっても過言ではありません。
しかし、その口紅は化粧品マーケットにおいては苦戦が続いています。
はたして口紅の復権はあるのでしょうか。
今月は、口紅の現状と可能性を探って行きましょう。

単価が低落している

まず、統計を見てみましょう。目 2010年の口紅の出荷額は338億6300万円。
前年よりも約5・4%ダウンしました。減少傾向はこの年ばかりではありません。
約10年ほど前から少しずつ減少を続けています。
しかし、面白いことに出荷数量は前年よりも4・3%増えているのです。
つまり単価が下がっているということ。
その理由として考えられるのが、口紅よりも単価の安いリップグロスの台頭でしょう。
簡単に濡れて、つやのある唇に仕上がるリップグロスは10年ほど前から若い世代を中心に人気を集め、いまではシャネルの「ルージュココシャイン」「口紅を使ったことがない」という人も少なくないようです。
シーズンごとに化粧品会社が打ち出す「口紅の新色」の広告宣伝が以前のような効力を失ってしまったことも要因として挙げられます。
もう、みんなが横並びで同じ色の口紅を使う時代ではありません。
いまや、単価の安いリップグロスだけを塗る、あるいは簡単なリップクリームで済ませるという選択肢も「アリ」の時代。
口紅だけがリップメイクの主役ではないのです。

グロスやバームから口紅へのアプローチ

次に、週刊粧業が今年の3月に実施した調査に目を向けてみます。
「リップグロスのみをつけている」女性の割合は約20%、「口紅だけをつけている」女性もやはり約20%。もっとも多いのが、「口紅とリップグロスを併用している」女性で、割合は約28%。
「口紅もリップグロスもつけない」女性は約20%という結果でした。
併用派が一番多いこの結果からうかがえるのが、潤いも発色も両方ほしいという女性のニーズではないでしょうか。
資生堂は、昨年発売した「マキアージュルージュエナメルグラマー」の商品開発の際、口紅に関するリサーチを実施し、
併用派のほとんどが口紅を塗った後からリップグロスを塗っていることを突き止め、この結果を元に、重ね付けせずに済む同商品を投入。ヒットに結びつけました。
リップグロスのような潤いと口紅のような発色。
これは、どのメーカーにとっても最重要テーマ。2つの機能を兼ね備えた商品が続々と各社で開発され、人気を集めています。
例えば、先に挙げた「マキアージュルージュエナメルグラマー」の進化版であり、今年発売された「エッセンスグラマラスルージュ」です。
ルージュの色を密着させて落ちにくくし、グロスが厚みのあるツヤをもたらすリップグロスは、発売以来、高い人気を獲得しています。
コフレドールのリップグロス「ブライトアップルージュ」(クリーミィリキッド)も、肌を明るく見せる発レフロン色の良さで女性の支持を獲得している一品。
同じシリーズにはロングキープと銘打たれた口紅も揃っていますが、人気は圧倒的にリップグロス(クリーミィリキッド)の方が高いのです。
レブロンの「カラーバースト リップ バター」も人気のアイテム。

見た目は明らかに口紅なのですが、「唇に伸ばすとやわらかいリップクリームのよう」というテクスチャーが人気の要因なんですね。
やはり人気の高いSUQQU(スック)の「クリーミィ グロウ リップスティック モイスト」は、「リップバームに色をつけたら」
という発想で開発されています。
唇につける形状としては、従来の口紅よりもリップグロスやリップバームを好む女性が多く、この志向を背景に、リップグロスやリップバームでありながらも口紅的な機能を持たせるーー。
これが現在のリップメイクのトレンドといえるでしょう。

発色の良い口紅は根強い人気

では、口紅にほもう復活の「芽」はないのでしょうか。
そうではないようです。
リップグロスも含んだ「口紅」というカテゴリーでの人気商品を見て行くと、
いくつもの口紅が支持されていることがわかります。
シャネルの「ルージュココシャイン」や「ルージュココ」、ディオールの「アディクト」、イブサンローランの「ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ」、M.A.C.の「リップスティック」、ゲランの「シャインオートマティック」。

発色の良さには定評のあるブランド揃いの顔ぶれからわかるのは、
女性は口紅にはリップグロスとは異なる価値を求めているということです。
発色の美しさ、華やかで美しい容器、高いブランド力、あでやかでゴージャスなイメージ、あるいはアーティスティックなイメージ。
リップグロス全盛となった今だから、いえ、逆に今だからこそこうしたブランド力のある口紅は女性を引きつけて止まないのかもしれません。
「口紅をつける」という女性ならではの行為をより魅力的に演出する美しくエレガントでクールな口紅は強いのです。
こうした人気ブランドに引けを取らない新たな口紅の出現を期待したいですね。

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