ナチュラルコスメ Part2

ナチュラルコスメが人気を集め始めて、10年以上もの月日が流れています。
自然、無添加、オーガニック等など、定義付けは明確ではありませんが、肌に優しく、余計な負担をかけず、肌そのものが持つ力を引き出すとされるナチュラルコスメの人気は高まるばかりです。そこで、今月は最新のナチュラルコスメ事情を探ってみました。いま、どんなナチュラルコスメが人気なのか。
傾向や特徴をピックアップしてみましょう。

 

増えてきたメイドインジャパンのナチュラルコスメ

ナチュラルコスメの中でも、有機栽培で育成された植物を主として作ったコスメは「オーガニックコスメ」と呼ばれています。このオーガニックコスメの人気は、スイスやイギリス、ドイツ、オーストラリアといった国のブランドから火がつきました。

具体的にはーー。・ニールズヤード(イギリス)・ヴェレダ(スイス)・ドクターハウシュカ(ドイツ)・ジュリーク(オーストラリア)・イソップ(オーストラリア)などです。
現在では、ジョンマスターオーガニック(アメリカ)やメルヴィータ(フランス)、クヴォン・デ・ミニム(フランス)、アルジタル(イタリア)、トリロジー(ニュージーランド)なども日本に登場し、市場を賑わせています。

しかしながら、海外ブランド主導で切り開かれてきた日本のオーガニックコスメも、最近ではメイドインジャパンのオーガニックコスメブランドが増え、様相が変わって来ました。
例えば、アムリターラ。カイロプラクターである勝田小百合さんが2008年に立ち上げたブランドで、原料とするのは日本産オーガニック&野生種。すべてではありませんが、可能な限り日本産の素材を使おうという姿勢のもと、香水やオイルからベースメイク、メイクアップ化粧品まで幅広いラインナップを展開しています。

女性誌での評価も高く、日本のオーガニックコスメの可能性を知らしめたブランドといっても過言ではないでしょう。
このほかにもMIMC、オラクル、華密恋、ナチュラグラッセなど、メイドインジャパンのオーガニックコスメの誕生は相次いでいます。
化粧品にかぎらず、日本製の良さ、日本のモノづくりの素晴らしさを再確認しようと考える人が増えている昨今、オーガニックコスメの世界でもメイドインジャパンブランド旋風が期待されます。

 

商品バリエーションの広がり

ナチュラルコスメというと、肌を甘やかさず、できるだけ少ないアイテムで肌の手入れをするーー。そんなイメージがありませんか。

確かに、どのブランドも化粧水や乳液、美容液など34の製品を基本的なアイテムとして打ち出していますが、最近の特徴は、便利に使えるアイデア商品的なアイテムが増えてきたこと。例えば、ニールズヤードのクレンジングシートです。100%オーガニックコットン使用し、オーガニックアロエベラやホワイトティを配合したふきとりタイプのクレンジングシートは、ナチュラルメイクならこれ1枚で拭き取りが完了し、肌にも潤いを与えると、発売早々人気を得ている商品です。

また、化粧品のみならず、「食」の分野の商品が多くなっているのも、最近の特徴といえるかもしれません。蜂蜜作りからスタートしたフランスのブランド・メルヴィータは、蜂蜜や蜂蜜キャンディもラインナップに加えています。
肌への優しさ、負担の少なさを特徴とするオーガニックブランドならではの商品構成ではないでしょうか。

ツールの扱いも増えています。スイスのヴェレダでは、オイルと一緒に使える専用マッサージャーとして「ボディシェイプブラシ」を発売。大ヒットとなっています。ナチュラルコスメには、肌に悩みを持ち、自分の肌に合った化粧品にたどりつきたいと考える女性から熱狂的に支持されているブランドが少なくありません。ファンの信頼感が厚く、ブランドとユーザーとの距離感が近いのが特徴です。そうした信頼感をベースに、化粧品以外のラインナップ拡大に踏み切るナチュラルコスメは増えていきそうです。

 

ノーファンデを前提にした商品開発

今年前半、「綺麗な人はやめている」(幻冬舎)という美容の本が話題を集めました。
中医学博士・楊さちこさんが、本当の美を追求するために余計なことをやめようと提唱した本で、「やめよう」とされたものの一つにファンデーションがありました。
この本だけの影響というわけではありませんが、最近は、ファンデーションを使わないという女性が少しずつ目立ってきています。ただし、そうした人の多くは、UVケアは怠らず、下地クリームにも気を配った上でパウダーだけをつけています。まったくの「すっぴん」ではないのです。ノーファンデ派の人気を集めているナチュラルコスメの一つが、日本生まれのブランドナチュラグラッセ。オーガニックな製法でありながら、メイクアップのみに特化しているブランドで、日焼け止め、保湿美容液、ライトファンデーション、化粧下地の4役を兼ね備えた「メイクアップクリーム」や「UVシフォンパウダー」はたくさんのファンをつかんでいます。
どちらのアイテムとも石けんで落とせるのがポイント。ナチュラルなブランドらしい商品設計が
人気の要因なんですね。

ノーファンデ派の女性は、美容に興味がないわけでなく、むしろ肌への関心が高いからこそ、負担をかけるファンデーションは使いたくないと考えています。
肌を自然に美しく演出する下地やパウダーなど、「べったりとしたファンデはいや、でも肌をきれいに見せたい」という女性のこだわりに応えたナチュラルなメイクアップアイテムの需要はこれからさらに高まっていくのではないでしょうか。

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