トピックス 2013.12.26 酒コスメの可能性を探る

1. 高まるパワースポット人気

 今年、伊勢神宮は式年遷宮の年を迎えました。伊勢神宮の社殿を新造して宮を遷す20年に一度の大イベントは大賑わい。全国からたくさんの観光客が訪れました。
 その中でも目立ったのが若い女性の姿です。パワースポット好きな若い女性にとって伊勢神宮はいつかは訪れたい聖地といっても過言ではなく、式年遷宮にはなおのこと、多くの女性が集まりました。
 パワースポットを好む女性については、興味深いデータが出ています。O社の調べによれば、「あなたにとってパワースポットはどういうもの?」という問いに対して、「お願いをするところ」という答えた女性は14.7%に過ぎず、約6割が「心身ともに浄化され、元気になれる場所」と回答していたのです。伊勢神宮を始めとする神社などのパワースポットは、必ずしも祈願をする場所ではなく、心が癒やされ、元気をもらう場所であるーー。そんな回答に現代女性の新しい志向が見て取れます。
 自分たちが寄って立つ日本の歴史や文化、伝統的な素材、長い時間の中で磨きぬかれた職人技を見つめなおし、その良さを正しく評価した上で、明日へと続くパワーを得る。その上で「日本人らしい」美しさを目指したい。こうした動きが徐々に高まっているのです。

2. 台頭する「和」の材料を使ったコスメ

古くからある「和」の素材の良さを引き出した化粧品や、地域に貢献できる地域名産品を使った化粧品が人気を集めているのも、パワースポット人気と無関係ではありません。日本古来の素材、伝統由来の素材を使うことで、癒やしやパワーを得たいという発想が根底にあるのです。

「和」の素材を使い、根強いファンを得ているコスメには主に以下のようなものがあります。

・ゆずのジェル状美容液
・椿油
・杏油
・米麹を使ったクリーム
・米由来成分を使ったクリームや美容液
・酒粕を使ったクリーム
・米ぬかを使った石けんやクリーム
・日向夏(柑橘類の一種)のオイル

日本各地では、地元の名産品を活用した化粧品開発に力を入れる動きが加速していますが、「和」の素材すべてが軌道に乗っているわけではありません。
日本の文化や歴史、精神性を感じ取ることができる世界観を備え、素材の魅力をうまく引き出した商品設計を施し、化粧品に効果効用を求める女性たちの志向に応えた化粧品こそが、「和」の化粧品市場で成功する決め手となります。

3. 日本酒コスメの可能性

上記のような流れを踏まえて、CSラボでは、「御神酒」として供えられ、「お清め」としても利用され、日本人の精神性を象徴する古くからの素材である日本酒に着目し、化粧品としての新たな可能性を探って現在リサーチを行いながら、開発に着手している段階です。

想定している品目は以下の主に3種類です。
・精米歩合70%以下の白米と米麹と水だけで作られ、醸造アルコールを含まない
純米酒を使ったボディミルク
・純米酒を原料に、古代米の抗酸化力をプラスしたクリーム
・純米酒を原料に、塩をプラスし、塩と酒とののダブル効果で
「お清め力」「パワーデトックス」を訴求した塩酒入浴剤

このほか、日本酒だけではなく、先人の知恵を生かしながら、現代女性のニーズに応える素材にも着目し、その可能性を深堀りすべく、化粧品のリサーチを現在進行形で行っています。
女性のメンタリティや精神的なニーズに寄り添った化粧品の実現を目指す、弊社の商品開発力にご期待ください。

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