トピックス 2014.9.30 女性のニーズに応えるコンク乳化技術

1. 女性が乳液に求める要素とは

 女性が化粧水や乳液に求める要素や機能はさまざま。ニーズは多岐にわたっていますが、特に重要視されている機能とは何だと思われますか?
 09年と少し古いのですが、大手訪問販売化粧品会社P社の傘下にある研究所が、首都圏在住の15才~64才までの1557人を対象に施した「スキンケア化粧品詳細調査」には、女性のニーズの現実がつぶさに現れています。
 現在、乳液を使っている女性が「最低限必要」であり、「あれば魅力的」と考えている要素は、「潤いを与える」「肌質に合う」「カサつき・乾燥を防ぐ」といった乳液の基本的な要素に加えて、「安全性が高い」「品質が良い」「使ったときの感触が良い」といった品質要素、さらには、「キメを整える」「ハリを与える」「やわらかさを与える」といった効果要素でした。
 わかりやすく示すと–
<基本的要素> 潤い 肌質に合う 乾燥を防ぐ
<品質要素>  安全性 高品質
<効果要素>  キメを整える ハリを与える 柔らさかを与える
となります。

 また、次回も現在使っている乳液を使いたい理由を尋ねたところ、「自分の肌に合っている」に次いで、「使いごこちがよい」が続いていました。つまり、女性が乳液に求めているのは、保湿力が高く、使い心地に満足できるテクスチャー、安全性の高さ、キメやハリ、柔らかさを肌に与える効果だといえるでしょう。
 ちなみに、これら乳液に求められている要素は、化粧水についてもほぼ同様です。それだけ、使い心地や保湿力、キメやハリ効果のニーズが強いのです。

2. 求められる低価格化粧品

 では、現実には何が化粧品を購入する際に決め手となっているのでしょうか。理想と現実には果たして違いがあるのでしょうか?1の結果から、保湿力や使い心地などを優先して化粧品を購入していると思われがちですが、実際はちょっと異なります。
 インターネットリサーチ会社のD社が「化粧水」をテーマに実施した調査によれば、一番に求められているのは「保湿力」。この結果は、1の調査結果を裏付ける形となりましたが、2位にあがったのは、効果や品質的な要素ではなく、「価格」でした。1000円以下の価格を求めているのは約23%。1500円以下が15%。つまり、全体の4割は1500円以下の買い求めやすい価格帯の化粧水を望んでいるわけです。この調査では、「乳液」については尋ねていませんが、おそらく「化粧水」と大差はない結果が得られるのではないでしょうか。
 限られた予算の中で、女性は保湿力や使い心地で満足の行くアイテムを選びとっているといえそうです。

3. コンク乳化のメリット

 シーエスラボでは、こうした女性のニーズを踏まえて、コンク乳化技術を開発しました。
 乳化とは、本来混ざり合うことのない水と油に活性剤を加え、均質に混ざり合った状態にすることを言います。このときの温度は70度~80度が一般的です。
 これに対して、コンク乳化は通常の乳化で使用する半分の量の水しか使用しません。「コンク」とは「濃い」という意味。コンク乳化とは、少量の水と油で「濃く乳化」することを意味しています。手順としては、半量の水に油を加えて乳化し、その後、残りの水に乳化したものを加えます。
 通常の乳化の場合、70度から80度で乳化させるため、後で温度を下げなければなりませんが、コンク乳化は温度を下げる必要がありません。つまり、冷却のために大量の水を使う必要がないのです。また、大きな釜を使う必要もないため、コストダウンにつながります。
 メリットは低コストだけではありません。少量の材料で濃く乳化させるため、通常の乳化よりも微細に混ぜ合わせ、浸透性を高めることが可能となります。コンク乳液技術を使った製造した化粧品は、浸透性、均一性、安定性が高く、かつ、低コストというたくさんのメリットを備えているわけです。
 コストダウンを図りながら、微細な乳化で伸びの良さや高い保湿力浸透力を実現するコンク乳化は、まさに現代女性のニーズに応じた画期的な技術といえるでしょう。

 微細な乳化に対する需要は今後さらに拡大することが予想されます。シーエスラボの技術力と商品開発力にご期待ください。

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