トピックス 2011.2.1 保湿化粧品の傾向を探る

保湿化粧品の傾向を探る

乾燥は美容の大敵。
美しい肌を手に入れキープするためには、水分不足を防ぎ、充分な保湿を
心がけることーー。これはもう年代を問わず、すべての女性に共通する
志向です。そこで今回は、女性に受けている保湿化粧品の傾向を探って
みることにしましょう。

強まるセラミド信仰

セラミドとは、表皮の一番外側にある角質層に存在する細胞間脂質の中で
一番多い成分。角質層の水分を保持し、外的要素からの攻撃をブロック
するバリア機能を備えているセラミドは保湿には欠かせない成分です。
この事実はすっかり女性の間に浸透し、セラミド配合をうたう化粧品が
マーケットに氾濫しています。女性にとってセラミドとは、うるおい成分
そのもの。セラミド配合の化粧品は、洗顔料、化粧水、クリーム、美容液と
広がっています。

洗顔法に強いこだわり

保湿を心がける女性の傾向として挙げられるのは、洗顔方法自体に強い
こだわりを持っているということ。
これは、1のセラミド信仰とも関係しますが、セラミドを壊すことがない
ように、保湿成分が配合された洗顔料や石けんをきめのこまかい泡が立つ
まで丁寧に泡立てて、その泡で顔を優しく包み込むように洗う女性が急増して
います。これは、誤った洗顔法でセラミドを不足させたくない、と考えている
からにほかなりません。ごしごし洗いは百害あって一利なしは、保湿の常識と
なりました。

健闘する古典的アイテム

保湿化粧品において、意外なほど健闘しているのが、ワセリンやザーネ軟膏、
ヒルドイドソフト軟膏といった皮膚科医で処方される古典的保湿剤です。
馬油やビタミンE、ホホバ油などを配合した化粧品も同様です。テクノロジーを
駆使したハイスペックな化粧品が続々登場しながらも、こうした古いタイプの
保湿剤を愛用し続ける女性が多いのは、「長い歴史が安全性を裏付けている」
と考えているからでしょう。

躍進するシアバター

古典的なアイテムが健闘する一方で、新しい素材も台頭しています。
その代表格がシアバター。日射しが強いアフリカで、女性が乾燥対策として
顔だけでなく全身に使用しているシアバターの人気と注目度と高まる一方。
そんなシアバターの人気を支えているのは、その効果やテクスチャーは
もちろんのこと、「天然」と「長い使用歴史」というキーワード。
これは3の古典的アイテムとも共通する点です。シアバターは日本女性好みの
要素をすべて備えた素材といえるかもしれません。今後、さらに化粧品市場で
存在感を高めそうですが、シアバターのような天然100%の保湿素材が登場
すれば、大ブレイクする可能性もあります。

人気が続くローションパックとシートマスク

化粧水をコットンにしみこませて自分で顔にパックするローション
パックと、化粧水や美容液がふんだんにしみこんだ既製のシートマスク。
この2つの人気はいまも継続しています。シートマスクには1枚1000円~
2000円の高価な品も珍しくありませんが、安上がりのローションパックは
日常的に利用し、「ここぞ」というときには高価なシートマスクを使うという
棲み分けが進んでいるようです。
本来は保湿目的で人気が出たシートマスクですが、現在は、帯状毛穴や
たるみ改善、美白など複数の機能も求められています。
保湿用シートマスクの高機能化は今後さらに進みそうです。

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